【7月15日】終電サバイバーin東京

7月15日日曜日
本当に夢だったと思う。目が覚めたら体がすごくだるい。あんなに楽しかったのは全部夢だ。しかし先輩が11時に新小岩集合とのことでそれに合わせて11時まで新小岩にいた。


それからめちゃくちゃ眠かったし、二股からは連絡が来なくていらだつし、すごく気持ちも悪いけど、どうにか準備をして恵比寿に向かった。


大学の時サークルの関係で知り合った社会人の先輩に呼ばれて、中目黒のバーに行く予定だったのだけど、その前一杯その人と飲むことになって、恵比寿で待ち合わせ。しかし遅れるとのことで30分恵比寿のアトレをうろついた。

私は駅ビルが大好き。なぜ大好きなのかは未だに分からないけど。とにかく駅ビルが好きだ。


それから恵比寿で少し飲んだ。昨日、クラスの子と居酒屋ですこーしだけキャベツと枝豆を食べたきり、何も食べていなかったせいか二杯でものすごく酔っぱらった。そしてまた気が大きくなったのかべらべらしゃべってしまった。その人とは長い付き合いになるので、タガが外れると素で話してしまう。二股のことももちろん知っている。丁度それが発覚した時期にも、飲みに行って話を聞いてもらった。まだあの頃は未練タラタラで、話しながら泣き出すんじゃないかってくらいで、支離滅裂に話してたから今思い出すとちょっと恥ずかしい。


その人の若いころの話もすごく面白くて(刺されそうになったりとか)私のことを、若い小娘だからといって頭ごなしに説教することもない。だからこんなに話してしまうんだろうけど。まあ、不毛なことはさっさとやめな、って話になった。(あたりまえ)だけど私まだ…。どうにか自分の納得いく着地点を模索しなければ。


それから中目黒のバーに行ったんだけど、早く帰るつもりが、大学の時の友達が来てしまい、かなり長居をしてしまった。二人とも、サブカル塩顔男子って感じでMちゃんがすきそうだ笑二人と映画や音楽の話をして、すごく盛り上がっていたけど、いかんせんそこの集まりに行くとおじさんが多い。かっこいいアラサーは許そう笑だけど私はおっさんに、若い女だからといって、自己満の説教をダラダラされるのとかが一番嫌いなので、終電では帰ることにした。名残惜しかったけど。また飲むと約束した。

サークルの仲良くしてくれている先輩から電話が来て、今錦糸町だけどタクシー代出すからいまからあそぼー、といわれたけど、意外と、二股彼氏とさっきまでの気疲れで消耗していたので断った。一応、例の女の子ともその先輩は仲がいいので、「私のこときらいになってないですか?」って聞いたら「それはそれこれはこれ」との返答をいただいたので一安心。


終電を調べると意外ともうないことに気づく。これは、家までは帰れない…。急に先輩のことを断ったことが悔やまれる。タクシーで帰れたのに。だけど彼氏の家が東中野にあるので目的地を変更。この疲れを癒せるのは安心だけ。中目黒の駅までダッシュして日比谷線に飛び乗る。飛び乗ってから気づく。あ、あたしこれなら帰れる。駅は違うけど近くまで行ける。だけど愚痴をいう相手が欲しくて恵比寿で乗り換えた。


そして品川で山手線は止まった。え?ちょっとナビタイムうそ?品川から急いで乗換検索をする。充電はあと4パー。そんな時にまたも先輩から電話「やっぱり泊めてーたのむよー」こんなときに。手短に断って検索結果を彼氏に送信。「おまえこれ、帰れないじゃん」よく見たら到着時刻が5時過ぎになっている。私は、終電を逃したのか?しかもこんな、品川で。目の前に京浜東北線が来た。これだ。これで有楽町まで行ってタクシーに乗ろう。終電だった。


3パーの充電で、友人Mちゃんに連絡する。私の話を一番に聞いてくれるのは彼女だ。帰ったら電話する約束をして、私はタクシーに乗った。とりあえず家に帰れる、話を聞いてくれるひとがいる、とやっと安心して窓の外を眺めた。私は今、夜の1時に、きらきら光る銀座の大通りをタクシーで帰っている。大人になったんだな、とふと思った。もうとっくに大人になってるはずなんだけど。学生のころはこんなところ、デートじゃない限り来なかったし、タクシーにひとりで乗って帰る選択肢なんかなかった。寮の門限もあったし。新宿でオール、が私の飲み方だった。それが今、ちゃんとオールしないで引き上げる勇気と術を身に着けたのか、と思ったら、大人になった気がした。すごい次元の低い大人の実感の仕方だけど。


セブンで水餃子とパイナップルジュースを買ってMちゃんと電話。この数日に起こったことを全部一気に話して、くだらない話もして、気付いたら元気になっていた。Mちゃんと話すといつもそうだ。電話をする時には泣いていたとしても、電話を切るころには笑っている。不思議なくらい、楽しい気持ちになれる。3時ごろ私がうとうとし始めて、もっと話したかったけど、電話を切った。